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期待しないでくださし

最高純度の生き物でありたい

僕はどうしようもなく音楽が好きだ。漫画が好きだ。

しかし、なんでも良いわけではない。

 

僕はこれまで素晴らしい音楽や漫画に人格を形成されてきた。

SKET DANCE魔法少女まどか☆マギカ物語シリーズセキレイ、月曜日の友達

銀杏BOYZハヌマーンGalileo Galileiμ’sナンバーガール、志磨遼平、the cabs、People In The Box神聖かまってちゃん、エトセトラ… 全て10代のころに多大な影響を受けた作品や人物たちだ。これは一部に過ぎない。

 

これら全ての創作物は、最高純度であった。

 

雲で覆われた、白く透き通る曇り空のような。

雨上がりの、草木や土のにおいのような。

寂れた自動販売機から出てくる、冷えた炭酸飲料のような。

誰も使っていない、日陰の非常階段のような。

世界の隅っこでキラキラ光り輝いているような。

 

そんな最高純度に恋い焦がれて、影響を受けて、私の人格は形成された。

そんな人格を、私自身とても気に入っている。

 

純愛、平和、友愛、青春、一見綺麗ごとの様な、そういった大人になる過程で消えていく偶像を、いつまでも忘れられず、繋ぎ止めるように。音楽や漫画を摂取している。

 

そういった綺麗な事物をいつまでも、何があっても信じ続ける。

私にとってそれが“強さ”だった。

最高純度の魂を持ち続けて、時代のろ過装置の最後の最後まで残る。

私の大好きなキャラクターや人物は、その魂で世界を、人々を、唯一人を救ってきた。

私もそういった人間でありたい。

自転車で悔し涙を流しながら駆け抜けた若さを。

何にもないようで、あまりにも輝いていた若さを。

石ころみたいな綺麗ごとを。

そういった、大人になる過程で捨てていくものを、何度も拾いなおして。

 

“強さ”を目指しこれからも変わらず生きていく。

いつか、僕の最高純度の魂が、世界を、人々を、唯一人を救えるように。

信じ抜いてみせる。